私は現在、精神訪問看護師として働いています。精神訪問看護という言葉を聞いたことはあっても、実際にどのような仕事をしているのかはあまり知られていないと感じることがあります。友人や知人からも、「精神訪問看護ってどんな仕事なの?」と聞かれることは少なくありません。
精神訪問看護とは、精神的な疾患や不調を抱えている方のご自宅に訪問し、生活の支援や健康状態の確認などを行う看護の仕事です。病院とは違い、利用者様が生活している環境の中で関わることになるため、その方の生活背景や日常の様子を知ることができるという特徴があります。
私の場合、1日の仕事は訪問から始まります。利用者様のご自宅へ訪問し、体調の確認や服薬状況の確認を行いながら、生活の様子についてお話を伺います。体調のことだけではなく、最近の出来事や気持ちの変化などをゆっくりお聞きする時間も大切にしています。
精神訪問看護では、ただ医療的なケアを行うだけではなく、利用者様が地域で安心して生活できるように支援していくことが大切になります。そのため、体調の変化だけではなく、生活リズムや人間関係、日々の困りごとなどについても一緒に考えることがあります。
また、訪問看護は一人で訪問することが多いため、その場の状況を見ながら判断する力も求められます。利用者様の状態や気持ちに合わせて関わり方を考えることも、この仕事の大切な部分だと感じています。
精神訪問看護は決して楽な仕事ではありませんが、利用者様が少しずつ生活のリズムを取り戻したり、表情が穏やかになったりする姿を見ると、この仕事のやりがいを感じることも多くあります。利用者様一人ひとりの人生や背景を大切にしながら関わっていくことが、精神訪問看護の大きな役割だと思っています。

