実際に精神訪問看護をしていて、危ないと感じる利用者様はそれほど多くありません。
もし危険性がある可能性がある利用者様の場合は、看護師2名で訪問するなど複数名対応になることが多く、事業所としても安全対策が取られています。
そのため、私自身は精神訪問看護をしていて、身の危険を感じたことはほとんどありません。
むしろ、意外と多いのは「距離感」の問題です。
精神訪問看護では、利用者様と長く関わることも多く、優しく寄り添う関係性の中で、看護師に対して特別な感情を抱いてしまう方もいます。
実際に、私も20代の男性利用者様から好意を寄せられたことがありました。
ある日、訪問すると突然「ミサンガを作ったんだよ。これあげる」と言われました。
突然のことで驚き、「気持ちは嬉しいですが、それは受け取れません」とやんわりお断りしました。
すると次の訪問の時も、また同じように何か言いたそうな様子です。
「どうしました?何か悩みごとですか?」とお聞きすると、
「いや…これを言っちゃうとなあ…」と、なかなか話してくれません。
内心では「一体何のことなんだろう」と思いながら話を聞いていると、次の訪問の時に、ついに本音を話してくれました。
「実は気になっているのは…看護師さんのことなんだよ」
その瞬間、内心では「ぎょえー!」と思いましたが、そこは精神訪問看護師として冷静に対応します。
「そうなんですね。ありがとうございます。でも私はナース服を着た看護師なので、そういう関係にはなれませんよ。親子ほど年齢も離れていますしね」
相手を否定したり刺激しないように、関係性を壊さない形で距離を保つことがとても大切です。
精神訪問看護では、症状のケアだけではなく、こうした人間関係の距離感を保つことも大切なスキルだと感じています。実際のリスクと対策を現役看護師が解説


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