「精神訪問看護はやめとけ」
看護師の間で、そんな言葉を聞いたことがある方もいるかもしれません。
これから精神訪問看護に興味を持っている方にとっては、不安になる言葉ですよね。
ですが、実際に現場で働いている立場から言うと、精神訪問看護には大変な面もあれば、やりがいもあります。
今回は、精神訪問看護が「やめとけ」と言われる理由を、現場で働く看護師の視点からリアルにお話しします。
理由① 利用者さんの生活環境が想像以上に大変なことがある
精神訪問看護は、利用者さんの自宅に訪問する仕事です。
そのため、病院とは違い、生活環境もさまざまです。
実際に訪問してみると
・部屋がかなり散らかっている
・ゴミが溜まっている
・生活リズムが完全に崩れている
といった状況に出会うこともあります。
精神疾患を抱えている方は、体調や気分によって生活が整えられないことも多いです。
そのため、綺麗な環境で働きたいという看護師さんには、精神訪問看護は少し大変に感じることもあるかもしれません。
理由② 嘘や話が変わることもある
精神訪問看護では、利用者さんとの会話も大切なケアの一つです。
ただ、時には話の内容が変わったり、昨日と言っていることが違うこともあります。
例えば
「昨日は寝ていました」
と言っていても、後から聞くと外出していたということもあります。
これは嘘をついているというよりも、病気の影響や記憶の問題などが関係していることもあります。
長く関わっていると、利用者さんの状態や変化が少しずつ分かるようになります。
理由③ 精神的に疲れることもある
精神訪問看護は、体力よりも精神的な対応が求められる仕事です。
利用者さんの悩みや不安を聞くことも多く、
・人間関係のトラブル
・お金の問題
・孤独感
など、さまざまな相談を受けることもあります。
そのため、精神的に疲れてしまう看護師さんもいます。
ですが、その分、利用者さんが少し元気になった時には、とても嬉しい瞬間でもあります。
理由④ 訪問件数が多いと忙しい
訪問看護は、1日に複数の利用者さんのところへ訪問します。
事業所によっては、1日10件前後訪問することもあります。
移動時間や記録などもあるため、慣れるまでは忙しく感じることもあります。
ただ、働き方や件数は事業所によって大きく違うため、職場選びはとても大切です。
理由⑤ 向き不向きがはっきり分かれる
精神訪問看護は、看護師の中でも向き不向きがはっきり分かれる仕事です。
例えば
・人の話を聞くのが好き
・利用者さんとゆっくり関わりたい
・生活支援にも興味がある
という方には向いていると思います。
反対に
・急性期医療が好き
・処置中心の看護がしたい
という方には、少し物足りなく感じるかもしれません。
それでも精神訪問看護を続けている理由
大変なこともありますが、精神訪問看護には大きなやりがいがあります。
利用者さんが
・外出できるようになった
・生活リズムが整ってきた
・笑顔が増えた
そんな小さな変化を見ると、この仕事をしていてよかったと感じることも多いです。
まとめ
精神訪問看護が「やめとけ」と言われる理由には
・生活環境の大変さ
・精神的な対応
・忙しさ
などがあります。
ですが、その分、利用者さんの人生に深く関わることができる仕事でもあります。
精神訪問看護に興味がある方は、ぜひ一度現場を見てみることをおすすめします。

